刺激に敏感な内向型は、一人で考えながら作業する時間を好みます。
余計なノイズに遮られることのない空間は、内向型にとって集中するために必要な条件です。
でも『一人で作業し続けていても成果の高い仕事ができないのではないか…』と不安になることもありますよね?
そんなことはありません。
人は一人で集中しているときこそ高い成果を発揮するということが、数多くの調査などからも証明されています。
この記事では個人で作業することの価値について紹介していきます。
集団より『個人作業』の方が成果の質が高い
まず大前提として、人は『個人で作業した方が成果が高い仕事ができる』という特徴があります。
最上位のプログラマーたちは、従業員にプライバシーや個人的スペースを十分に与え、物理的環境の管理を自由にさせ、邪魔されない状況に置いている会社で働いている率が圧倒的に高かった。
「一人だから」「チームじゃないから」といって、アイデアが少なかったりパフォーマンスが下がったりすることはありません。
むしろ他の要素に惑わされることなく集中して作業に取り組めるため、紹介した事例のように高い成果を上げていくこともできます。
他人の目を気にする『評価懸念』の問題
『一人で頑張るより他人がいる空間の方が、やる気が出てパフォーマンスも高くなるのでは?』と感じる方もいるでしょう。
そういった疑問には、以下の調査結果が参考になります。
麻疹の流行で大学が休校 観客なしで11ゲームを戦った 敵のファンも味方もいない中で、両チームともいつもより好成績だった
ひとりor他人が見ている前で、文字を並べ替えて別の単語にするパズルを解いてもらった 見ている人がいればやる気がそそられて、ひとりでやるよりもよい結果が出るのではないかと 結果は逆だった 『評価懸念』
上記実験のような、他の人の目を意識してしまうことを『評価懸念』といいます。
子供のときに結果を褒められたことでプレッシャーに感じ、次やる時に失敗してしまったことはありませんか?
これも一種の評価懸念です。(経験よりも過程を褒めた方が良いと言われるのもそのため)
他人の目を意識してパフォーマンスが落ちる可能性があるため、第三者の目がない一人の空間の方が成果が高くなります。
高い成果を上げるためには個人で向き合う時間が必要
『分からないことがあったときにすぐに聞ける環境の方が良いのでは?』と思う方もいるでしょう。
しかし個人で孤独に向き合う時間こそ、物事を上達していくためには必要な時間です。
音楽関連の練習にかける時間は同じ 上位2つのグループは時間の大半を個人練習にあてていた
わからないことを周りに聞ける環境があればすぐに問題が解決できる可能性も高いため、確かに効率的に成長できるかもしれません。
しかしそれでは自分で課題を解決していく力が育たないため、次の壁にぶつかったときに成長が止まってしまいます。
たとえ非効率に思えても、自分の足りないところを客観的に捉えて真摯に乗り越えようと試行錯誤する行為そのものに価値があります。