Web制作案件を受注していると、『HPをリニューアルしたい。サーバーは新しく契約する予定だが、ドメインはそのまま使いたい』ということがあります。
リニューアル案件でよく見られるケースです。
この時に必要になってくるのが『ドメイン移管』という手続き。
ドメインを移管するときはいくつかの手順が必要で、ある程度時間もかかるのでもし案件でドメイン移管が必要な場合は、サイトリリース時に慌てることがないよう早めから対応しておく必要があります。
ドメイン移管に必要な手順
『ドメイン移管』を行う際には、以下の手順を行う必要があります。
ドメイン移管の手順
- Whois代理公開サービスを解除する
- レジストラロックを解除する
- AuthCode(オースコード)を確認する
- 新ドメイン管理会社での手続き
以下、詳しく解説していきます。
①Whois代理公開サービスを解除する
『Whois』とは名前や電話番号などに関するドメイン登録者の情報のことです。
不正アクセスなどを防ぐため、全てのドメインに一般公開するよう義務付けられています。
とはいえネット上に自分の個人情報を公開するのは抵抗がありますよね?
そこでドメイン管理会社では、登録者に代わって自社の情報を代理公開する「Whois代理公開サービス」を提供しています。
ドメイン移管したいドメインが代理公開サービスを使用している場合には、移管前にサービスを解除しておかなければなりません。
②レジストラロックを解除する
レジストラロックとは、ドメイン管理業者がロックをかけて不正なドメイン移管を防止するサービスです。
このロックがかかっている状態ではドメイン移管ができないため、移管前にレジストラロックを外しておかなければなりません。
③AuthCode(オースコード)を確認する
AuthCode(オースコード)とは、不正なドメイン移管を防止するため各ドメインに割り当てられているコードのことです。
ドメイン管理会社を切り替える際に必要な情報になります。
ドメインの更新期限が近いとAuthCodeが取得できないドメイン管理会社もあるため、移管前の確認作業は余裕を持って行うようにしましょう。
④新ドメイン管理会社での手続き
AuthCodeの確認まで完了した後は、新ドメイン管理会社での手続きに移ります。
移管したいドメインを入力し、検索します。
移管希望のドメインが「.jp」かそうでないかによって、若干工程が変わります。
.jpドメインの場合
①移管元のドメイン管理会社へ「移管申請の承認依頼」に関するメール送信
②承認作業を移管先のドメイン管理会社へ依頼
.jp以外のドメインの場合
①後日、承認手続きに関するメールが届く
②本文中のリンクをクリックして承認
承認後は、数日中に移管完了に関するメールが届くはずです。