- 公務員バッシングの種類は?
- 公務員バッシングしてくるタイプは?
- 公務員バッシングの影響は?
こんな疑問にお答えします。
この記事を読んでいる方の中には、「公務員はバッシングされることが多いと聞くので不安です・・・」という公務員志望者の方もいるのではないでしょうか?
そこで今回は、「公務員バッシング」をテーマに書いた記事を紹介します。
それでは前置きはこのあたりにして、さっそくはじめていきましょう。
公務員バッシングの種類
公務員バッシングにはどのようなものがあるのでしょうか?
公務員バッシングはその内容によって、主に以下の3種類に分類することができます。
「業務」に対するバッシング
まずひとつめは、行政施策の方針や内容が不適切だとして受けるバッシングです。
具体的には「あの制度の対象範囲はおかしい。自分も対象にするべきだ!」とか「こんなことに金を使うくらいなら、もっと必要なものがある!」と言った内容が多かったです。
ぼくは働いていた行政制度の末端中の末端であるような町役場の窓口にも、国が行う施策に対するクレームなどが普通に寄せられます。
「ここに言われても仕方ないんだけど・・・」と思うことは日常茶飯事です。
しかし住民にとっては「国か?市町村か?」なんて区別はなく、行政は行政としてひとくくりにされます。
「地位や待遇」に対するバッシング
公務員に対する世間一般のイメージには、いまだに下記のようなものがあります。
公務員に対する世間一般のイメージ
- ハンコを押すだけで給与がもらえる
- 残業がなく年中定時帰宅がデフォルト
- 数時間で終わる作業をわざと1日かける
- 公務員は仕事が楽なのに、給与が高い
ぼくも公務員になる前は近いイメージを持っていた部分もありました。
しかし実際に公務員になってみると、世間一般の公務員のイメージと実際の公務員の労働環境が大きくかけ離れていることに気付きました。
現在の公務員は職員1人1人がかなり多くの担当業務を抱えていますし、激務な部署は月の残業時間が100時間を超えるところもあります。
友達から「公務員だから給与が高いんでしょ?」と言われることもありますが、全くそんなことはありません。
公務員のリアルと世間一般のイメージには大きなギャップがあるのが現状です。
「不祥事」に対するバッシング
3つめが公務員の「不祥事」に対するバッシングです。
公務員が汚職や性犯罪などの犯罪行為をした時に、大きく報道されているのを見たことがあるでしょう。
公務員の不祥事はテレビ的にも視聴率が稼げるので、他職種に比べて大きく報道される傾向があります。
また個人情報の漏洩など「業務遂行に関する不祥事」に対するバッシングもあります。
ぼくが働いている時も、業務遂行に関する不祥事として新聞に掲載されるような業務のミスがありました。
その時はやはり報道翌日から、抗議の電話が複数件かかってきていました。
一度僕自身も業務の中でミスをしてしまいそのことが新聞に掲載されてしまったことがあります。
ただその時は住民に直接影響を与える内容でもなかったためか、幸い大きなバッシングなどはありませんでした。
公務員バッシングをする人のタイプ
公務員バッシングをする人にはどのようなタイプがいるのでしょうか?
公務員になりたいけどなれなかった人
公務員になりたかったけどなれなかった人は、公務員バッシングをすることがあります。
「公務員試験の勉強ができない」「公務員試験に受からない」など諦める理由は人それぞれですが、公務員をバッシングすることで公務員になれない自分を正当化している部分があるのだと思います。
大学4年生の時に公務員を目指していたけど、公務員試験に受かる自信がなく結局民間企業に就職した友達がいました。
その友達はぼくが公務員に受かったことを聞くと、「公務員になるなるやつは見下している」「公務員はノルマがなく甘い」など急に公務員に対するバッシングを言うようになりました。
仲の良かった友達間でも、普通に公務員バッシングはあります。
公務員でもないくせに勝手に決めつけてバカにしてくるのが、とても悔しかったです。
過去に役所と何らかの確執があった人
過去に役所と何らかの確執があり恨みを持っているような人も、公務員バッシングに多いタイプです。
このタイプは常に役所の動向に注目し、揚げ足とりのタイミングを虎視眈眈と狙っています。
そしてきっかけがあったと思えば、過去にあった過失なども全て掘り返してくるような陰湿さが特徴。
被害妄想的になっており説明して理解が得られる可能性が低いので、ひたすら下手から謝る対応が多かった印象です。
自分が公務員より優れていると思っている人
自分が公務員より優れていると思っている人も、公務員バッシングをしがちです。
自分一人の力で事業を大きくして成り上がってきたような、個人事業主や経営者などに多い印象です。
自分の能力に関するプライドが高く謎にマウントをとってくる人が多いですが、自分の仕事の話をするのが好きなのが特徴。
そのため公務員バッシングから相手の仕事の話にさり気なくシフトするようにすれば、相手が満足して比較的早く収束することが多かったです。
公務員バッシングの悪影響
今後も公務員バッシングがより激しくなっていくと、公務員に対するイメージが悪化し公務員志望者がどんどん減少していくと予想されます。
少子化の影響もありmさうが、公務員の志望者数は年々減少しています。
2019年度の国家公務員一般職の採用試験の受験者は29,893人と3年連続の減少、初めて30,000人を下回りました。
公務員人材の質の低下は、行政サービスの質の低下に直結します。
そしてその行政サービスを受けるのは、バッシングをしている本人たちです。
公務員バッシングによって結果的に不利益を被るのは自分たち、ということに気がつかなければ公務員バッシングがなくなることはないでしょう。
【実体験】公務員バッシングをしていた親
ぼくの親がどちらかというと公務員バッシングをするタイプでした。
昔県庁で働いていたこともあったそうで、その時に業務時間中にも関わらず全く働かない公務員を数多く見てきたそうです。
「役所の人は何をしているのかよくわからない」「楽な仕事で高い給与をもらっている」とよく言っていました。
そんな親もぼくが公務員試験に合格し、公務員になれることが決まった時にはとても喜んでくれました。
特に親の世代では、まだまだ公務員は安定している恵まれた職業というイメージが根強いです。
ぼくが住んでいる地域が都市部ではない地方ということもあり、よりその傾向が顕著だと思います。
なので公務員をやめる辞める時は、なかなか理解を得られませんでした。
辞める前日まで「本当に辞めて後悔しない?」と聞かれたくらい、最後まで反対されました。
まとめ:公務員バッシング
本記事の内容をまとめます。
本記事のまとめ
- 公務員バッシングには「業務」「地位や待遇」「不祥事」に対するバッシングがある
- 「公務員になれなかった人」や「過去に役所と確執があった人」などは公務員バッシングしやすい
- 公務員バッシングによって行政サービスの悪化が懸念される
公務員として働いていく以上、バッシングされることは覚悟しなければなりません。
公務員はバッシングされるのもひとつの仕事といえます。
余計なバッシングを受けないようにするため、リスクヘッジすることはとても重要ですね。
では今回もお読みいただきありがとうございました。