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【元町役場職員が解説】町役場で働く公務員のメリット・デメリットは?

【元町役場職員が解説】町役場で働く公務員のメリット・デメリットは?
  • 町役場を目指そうと思っているけど、町役場で働くメリットやデメリットって?
  • 町役場は給料が安いけど、それ以上に魅力的な部分がある?

 

こんな疑問にお答えします。

 

この記事を書いているぼくは、新卒で町役場に入り約5年間働いた元地方公務員です。

1年間は他地域の市役所へ派遣されていたこともあるので、町役場と市役所の違いについてもよく分かります。

 

本記事では、実際に町役場職員で働いた経験をふまえながら「町役場のメリット・デメリット」というテーマで紹介していきます。

 

それでは前置きはこのへんにして、早速はじめていきましょう。

 

町役場で働く公務員のメリット3点

①仕事の調整が楽

 

町役場に限らず公務員の仕事は、調整が必要なことがとにかく多いです。

具体的には下記のとおり。

 

調整が必要な場面

  • 新しい制度やクレーム対応の方針を決めるとき
  • 県からの照会があったとき他課へ回答を依頼する
  • 決裁書を回す前にあらかじめ他課へ情報提供しておく

 

このときに間に入る職員数が増えれば増えるほど調整が面倒になるのですが、町役場はそもそもの職員数が少ないのでこの調整コストが比較的低いという特徴があります。

これを実感したのが1年間他の市役所へ派遣されていたときです。

 

町役場のときは課長の上の決済者は町長と副町長だけだったのですが、市役所のときは課長の上に部長がいて副市長、市長という構造になっていました。

 

【元町役場職員が解説】町役場で働く公務員のメリット・デメリットは?

 

大きな決定をするときは課長に加えて部長の了解も必要だったのですが、この部長の決済をもらうのに苦労する場面が何度もあり苦しめられました。

また市役所では細かく分業されているため『他課の担当→他課の係長』というステップを踏まなければいけないところも、兼務が多い町役場では『他課の係長』に直で相談できることも多かったです。

 

仕事の調整という意味では、決済者の少ない町役場の方が楽なことが多いのは間違いありません。

 

②市役所ほどルールに厳密でない

 

ぼくは町役場で4年、市役所で1年働いたのでどちらの仕事の進め方も分かるのですが、町役場と市役所を比べると仕事で求められる完成度の高さに違いを感じることが多かったです。

 

たとえば市役所の場合、庁内の電子掲示板に情報を掲載するときはどんなに小さな情報でも必ず決裁をとる必要がありました。

しかし町役場の場合は、上司への口頭報告だけで掲載OKでした。

 

これは一例ですがほかにもいろいろなところで違いを感じることがあり、正しい手順を踏まなければいけない市役所のやり方が面倒だと感じることがあったのは事実です。

 

市役所の仕事は「かっちり」したイメージ、町役場は良く言えば「おおらか」悪く言えば「なぁなぁ」なイメージです

 

本来は市役所のように何事もキッチリするのが理想ではありますが、一職員としては町役場の方が働きやすかったです。

 

③研修に行けるチャンスが多い

 

公務員には担当業務に関するさまざまな研修があります。

 

各自治体はあらかじめ研修参加用の費用を計上しておくのですが、町役場は人数が少ないので自分が行けるチャンスが多くなります。

実際に近隣の市役所の人からうらやましがられるくらい、いろいろな研修に参加していました。

 

でも研修に行けるのってメリットなんですか?
公務員が羽を伸ばせる数少ないチャンスです!

 

基本的に公務員の仕事は1日ずっと庁内でデスクワークしていることが多いので、オフィシャルに外に出られる機会はかなり貴重。

研修のあとは交流会と称した飲み会が開催されることも多いため、他市町村の職員と情報交換ができる大切な場にもなります。

 

町役場で働く公務員のデメリット

①担当業務の範囲が広い(専務・兼務が当たり前)

 

市役所も町役場も基本的な行政サービスはほとんど同じです。

そのため職員数が少ない町役場では、職員ひとりひとりが様々な業務を専務もしくは兼務することになります。

 

広報紙を作成する広報担当を例に説明してみます。

以下の図をご覧ください。

 

【元町役場職員が解説】町役場で働く公務員のメリット・デメリットは?

 

市役所の広報担当は複数人で作成する体制が多いですが、町役場は基本的に1人で全て行うことが多いです。

また予算が多い市役所は編集作業などを委託していることも多いですが、予算にあまり余裕がない町役場は編集作業も全て職員が行う『DTP』という体制を採用していることがほとんど。

 

このように町役場は職員数や予算の少なさから、担当業務の範囲が広くなり職員の負担が大きいという特徴があります。

 

②給料が低い

 

町役場は行政組織のなかでも最も給与体系が低い組織です。

給与が低い大きな理由は『地域手当がない』ことによります。

 

地域手当というのは簡単にいえば、地域ごとに異なる生活費のギャップを埋めるために支給される手当のことで、毎月の給与のほか年2回のボーナスにも大きく影響してきます。

 

ときにはひとつ隣の自治体というだけで地域手当が10%違うことも。

新規採用職員の確保に偏りが生じるということで問題になることもあるんです…

 

地域手当の有無は、公務員の生涯収入に大きく関わってきます。

これから公務員を目指す方は、地域手当もしっかり比較した上で志望する自治体を選ぶことをオススメします。

 

③休日出勤が多い(ボランティアのケースも)

 

町役場のような小さい自治体は人を集めるのが難しいため、市役所などでは委託しているようなことも職員がやらなければいけないことが多くあります。

その影響で土日が潰れることも頻繁にありました。

 

たとえば代表的なのが国勢調査などの「調査員」です。

ぼくの働いていた町役場では、採用3年目までの若手職員が調査員になり調査活動していました。

もちろん報酬はちゃんと出ますが、業務時間外に個人宅や企業先を複数回訪問する必要があって結構な手間がかかります。

 

また地域のイベントで人手が足りない場合、非常要員として駆り出されることもありました。

公務員として働いていたときは、町の祭りでぼん踊りを踊らされたこともあります。

 

調査員は報酬がありましたが、盆踊りの方は無償のボランティアでした。

 

このように有償・無償問わずイベントなどで人手が必要な場合は、土日関係なく出勤することが度々ありました。

 

まとめ:【元町役場職員が解説】町役場で働く公務員のメリット・デメリットは?

 

本記事では『町役場で働く公務員のメリット・デメリット』について解説してきました。

最後にもう一度まとめておきます。

 

町役場で働くメリット

  • 仕事の調整が楽
  • 市役所ほどルールに厳密でない
  • 研修に参加しやすい
  • 担当業務の範囲が広い(専務・兼務が当たり前)
  • 給料が低い
  • 休日出勤が多い(ボランティアのケースも)

 

それでは今回もお読みいただきましてありがとうございました。

 

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