公務員を辞めて後悔したことはある?
こんな疑問に答えます。
公務員を退職して約1年が経ちました。
いろいろありましたがなんとか元気に生きていますw
前職の人や大学の友達に会った時によく「公務員を辞めて後悔したことはない?」と聞かれます。
質問の真意について聞いてみると「自分も辞めたい気持ちはあるんだけど、一歩踏み出すのが怖い」という方が多いです。
おそらく同じように思っている方も多いのではないでしょうか?
ぼくも退職する時は「本当に大丈夫なのか?」とかなり不安でした。
そもそもまわりに退職している公務員がいなかったので、情報も少なかったというのもあります。
そこで今回は、公務員を退職して1年が経った本音を紹介しようと思います。
ではさっそくはじめていきましょう!
公務員を辞めて後悔している?
結論からいうと全く後悔はしていません。
ぼくが公務員を辞めた1番大きな理由は「成長が実感できない仕事をすることに耐えられなかったから」です。
公務員になった当初は、仕事は仕事で割り切ってそれ以外の時間で楽しめばいいと思っていたので仕事自体に楽しさとかやりがいは必要ないと思っていました。
しかし公務員として働くうちに、仕事に対する価値観が大きく変わっていきました。
もちろん「仕事はただの稼ぐ手段」という価値観で割り切っている人もいましたが、ぼくにはそれがどうしてもできなかったんです。
今はフリーランスとして働いているので、好きなように時間を使えます。
1日中プログラミングをしたりブログを書いたりしているので、パソコンに向かって作業している時間は公務員の時より増えているし休みという概念もなくなりました。
ただストレスは公務員の時と比べてかなり少なくなりました。
確かにフリーランスにはボーナスもないし、安定もしていないのでリスクは間違いなくあります。
退職とひきかえに安定を失いましたが、そのかわり自分のスキルで稼げるようになりました。
前は「公務員を辞めてしまったら、もうどこも行くところがない」と思っていましたが、今は「パソコンさえあればなんとか食っていける」という確信がもてるようになりかなり生きやすくなりました。
公務員を辞めて挑戦して良かったと心から思います。
辞めなかった後悔の方が大きいと思った
退職を迷っている時によく「辞める後悔」と「辞めなかった後悔」どっちの方が大きいのか、ということをよく考えていました。
「あの時○○しておけば良かった・・・」こういう後悔ってめちゃくちゃ強く残りませんか?
ぼくはあのまま公務員を続けていれば、きっと30歳くらいで結婚して子どもを作って家を建ててみたいな生活を送っていたと思います。
「家族もあって安定した仕事もある」ので、まわりから見れば十分幸せな人に見えるはずです。
でも多分ぼく本人はそうは思えないでしょう。
「あの時思い切って挑戦しておけば・・・」って思いを抱えながらその先もずっと生きていくんです。
呪文を唱えて思考停止に逃げ込む人生への危機感
社会派ブロガーとして有名なちきりんさんの本をよく読むんですが、その中にプロゲーマーのウメハラさんと対談した内容をまとめた本があります。
この本の中でとても心に残っている部分を紹介したいと思います。
【ちきりん】既製品の「いい人生」を選ぶ理由として、妻子、年老いた親、住宅ローンとかを言い訳に使うからわかりにくくなるんです。
【ウメハラ】でも家族のために夢を諦めるって自分で決めたなら、それはそれで自己決定した人生ですよね?
【ちきりん】ちゃんと考えてそういう結論に達したなら、そうです。でもね、そういう呪文みたいな言葉、たとえば「家族のため」とか「親のため」という言葉を唱えると、思考停止に逃げ込めるっていうのもまた事実だと思うんです。
【ウメハラ】呪文か……。
【ちきりん】思考停止を正当化できる呪文。それさえ言っとけば、それ以上なんも考えなくていい、みたいな呪文。でもそうやって大事な場面で思考停止に逃げ込んでしまうと、自分自身と向き合えないままになってしまう。家族はもちろん大切です。だからって、自分は本当は何をやって生きたいのか、それをうやむやにして「いい人生」はあり得ない。
(参照:悩みどころと逃げどころ【小学館新書】)
この本を読んだ時はまだ公務員だったんですが、とても自分の将来が怖くなったのを覚えています。
もしこのままやりたいことをやらずに仕事を続けて家庭を持ったとしたら、きっと自分はやりたいことができなかった理由を家族に押し付けるようになる。
口には出さなくてもそういう想いは態度に出てしまうものだと思います。
そうなると本人はもちろん、家族も楽しくないから誰も幸せになれないはず。
そう思った時、今ぼくがこの仕事を続けていても誰も幸せにならないんじゃないか?と思うようになりました。
息子が公務員なら辞めて欲しくない親は多いだろうし、実際ぼくが辞めると伝えた時も止められました。
ただそうやって親の意見を優先して自分の気持ちを押し殺してしまうと、後から親に対する恨みとか自分の意思を主張できなかった不満が残ります。
そうなると結果的に誰も幸せになれないと思うんです。
自分で選択して出た結果なら例え公務員を辞める前より収入が落ちたり借金が増えても、納得できている分ネガティブな感情を抱えたりそれが誰かに向いたりすることはないはずです。
そう思えた時にぼくは退職を決意しました。
まとめ
この先どうなるかはわかりませんが世間体とか人の意見に流されず自分でよく考えて下した決断なので、仮に何が起こったとしても後悔はしないと思っています。
今まで人に流されがちな生き方をしてきたぼくにとって、退職するという決意はこれまでの人生において一番大きな決断でした。
ただあの決断をしたおかげで、やっと自分の人生が始まったような実感があります。
この記事の内容が、あのころのぼくのようにくすぶっている方の背中を押すことができたらと願っています。
今回もお読みいただきありがとうございました!