- 公務員の「ワークライフバランス」とは?
- ワークライフバランスをすすめる取り組みの具体例は?
- ワークライフバランスが崩れるパターンは?
こんな疑問にお答えします。
本記事の内容
- ワークライフバランスの定義
- ワークライフバランスを推進する具体例
- ワークライフバランスが崩れる3つのパターン
- ワークライフバランスを整える有効な方法
この記事を読んでいる方の中には「公務員はちゃんとワークライフバランスのとれた生活を送れるのか?」と疑問を持っている方も多いのではないでしょうか?
ぼくは5年間地方公務員として働いてきた中で、4つの部署を経験してきました。
なかにはしっかりワークライフバランスのとれた部署もあれば、一方でワークライフバランスの崩れた部署もありました。
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では前置きはこのへんにして、早速はじめていきましょう。
公務員のワークライフバランスの定義

聞き馴染みのある言葉ですが、いざ聞かれたら悩む方もいるでのはないでしょうか。
ワークライフバランスについて、内閣府では以下のように定義しています。
国民一人ひとりがやりがいや充実感を感じながら働き、仕事上の責任を果たすとともに、家庭や地域生活などにおいても、子育て期、中高年期といった人生の各段階に応じて多様な生き方が選択・実現できる社会
参考:「仕事と生活の調和」推進サイト | 内閣府

激務部署にありがちな「起きている間はずっと職場、家に帰ったら寝るだけの生活」というのは、ワークライフバランスのとれた生活とはいえないということです。
公務員のワークライフバランスを推進する取り組み
地方公共団体でも、ワークライフバランスを推進するための取り組みが進められています。
フレックス制
大阪府の寝屋川市では、8時〜20時の間で希望する時間に働ける「完全フレックス制」が導入されています。

この取り組みを始めてから、新規採用職員の応募数が10倍以上に増えたそうです。
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長時間労働対策(ノー残業デー)
ぼくの職場でも残業を減らすために、ノー残業デーといって毎週水曜日と金曜日はできるだけ残業をせずに早く帰るように推奨されていました。
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なお忙しい人は相変わらず残業しており、「ノー残業デーで残業代が申請しづらくなり、サービス残業になりやすくなった」とぼやいていました。

公務員のワークライフバランスが崩れる3つのパターン
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激務の部署
役所の忙しさは部署によってピンキリです。
毎日午前中には仕事が終わって定時上がりが当たり前の天国みたいな部署もありますが、毎日日付が変わるまでの残業が普通な地獄のような部署もあります。

激務で有名な企画課にいたときは、先輩の働き方がほぼそんな感じでした。
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局地的な繁忙期
役所の部署には、ある時期に集中して業務が増える繁忙期がある部署があります。
例えば以下のようの部署ですね。
繁忙期がある部署の一例
- 税務課:確定申告時期
- 財政課:新年度予算策定時期
- 企画課:地方創生交付金申請時期
- 統計関係課:統計調査実施時期
こうした部署に配属されると、繁忙期は遅くまで残業&土日出勤も多くなるため、ワークライフバランスが崩れがちです。

合わない上司・部下
人間関係が原因で、ワークライフバランスが崩れることもあります。
公務員って基本的には穏やかで争いを好まない人が多いんですけど、中には攻撃的でパワハラ気質の人もいます。
パワハラが起こる原因は主に「人間性が気に入らない」か「仕事が気に入らない」かのどちらか。
上司はもちろんですが、部下からパワハラを受ける例もあります。

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ワークライフバランスをとるためには「優秀だと思われないこと」が大切
ワークライフバランスを保ちながら公務員を続けるために、有効な方法があります。

それは「決して優秀な公務員だと評価されないようにする」ことです。
優秀で仕事ができることは本来とても素晴らしいことなのですが、役所という組織においてはマイナスに働くことが多いです。
優秀な公務員は、激務部署をループするというジンクスがあります。
これは町役場や市役所においても同じでした。
役所で優秀な人材は一握りであり、人事としても重要な仕事は優秀な人材に担当してもらいたい。
そして重要な仕事を担当している部署の大半は、残業や土日出勤が多い激務部署です。
なので「こいつは優秀だ」と評価されてしまうと激務部署を転々とするキャリアになり、ワークライフバランスの実現とはかけ離れてしまいます。
逆に「こいつには大切な仕事を任せられないな」と思われた職員は、責任や業務量が少ない担当に配属されます。
年功序列の公務員なので、どちらの職員も給料は同じくらい。
めちゃめちゃハードワークしているにも関わらず割にあっていない優秀な人を、これまで何人も見てきました。

ワークライフバランスが崩れた実体験
ぼくは5年間公務員として勤めてきましたが、その間に4つの部署を経験しました。
窓口系の部署にいたときは基本的に定時上がりかつ土日出勤もなかったので、かなりワークライフバランスのとれた生活だったと思います。
このときは世間一般的なイメージどおりの、「ザ・公務員」な生活でした。
しかし町の広報紙を作成する広報担当になって、だいぶ生活リズムが変わりました。
広報担当はイベントがあるときは取材に行かなければならないため、基本的に土日はつぶれます。
また紙面構成から取材、紙面作成、各課校正依頼までをすべて1人で行うため、残業も増えました。
ワークライフバランスを重視する人も多いため、広報担当は異動で圧倒的に不人気のポジションでした。
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まとめ:公務員のワークライフバランス
記事中で紹介したように「ワークライフバランスのとれた生活が実現できるか?」ということは、配属される部署やまわりの人間関係に大きく影響してきます。
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スキルアップの方法は別記事でご紹介させていただきます。
では今回もお読みいただきありがとうございました。