- Webサイト制作の仕様書って何?
- 仕様書は絶対に作らなければいけないの?
- 仕様書を作るときのツールは?
上記のようなことでお悩みの方に、『仕様書』について詳しく紹介します。
サイト制作の案件では、Webサイトの機能や進め方について文書で定義しておくことが大事です。
発注者と製作者で認識を共有しておかなければ、後々トラブルになってしまうかもしれないからです。
そのときに作成するのが『仕様書』です。
この記事では仕様書の詳細について分かりやすく解説していきます。
Webサイト制作の仕様書とは?
Webサイト制作における仕様書とは、簡単にいうと『Webサイト制作で実現することを整理した資料』のことです。
明確に記載内容が定められているわけではありません。
仕様書とともに混同されやすい以下のようなものもあります。
- 設計書
- 画面仕様書
- 制作仕様書
それぞれ呼び方が違いますが、内容は重複している部分が多く同じようなものと捉えて良いでしょう。
仕様書を作るメリット
Webサイト制作の案件では、なぜ仕様書を作る必要があるのでしょうか?
仕様書を作るメリットを解説していきます。
①プロジェクトの目的を明確化する
仕様書を作ることで、Webサイト制作の目的を明確化できます。
Webサイト制作は、クライアントが抱える課題を解決するための手段であり必ず制作する目的があります。
ただWebサイトは数ヶ月にわたる長期的なプロジェクトのため、無意識のうちにクライアントの目的がブレる可能性があります。
『自分たちのサービスを見やすく伝えて問い合わせにつなげたい』という集客目的だったのに、デザインやコーディングの段階で『もっと凝ったデザインでかっこよくしたい』というようなデザイン目的へのすり替わりといった感じ。
最初に目的を明確にして共有しておけば、クライアントに対して根拠を示しながら軌道修正することが可能です。
②業務範囲を明確にする
Webサイト制作は、クリエイティブで実体のない業務です。
そのためプロジェクトが開始しても、『どこからどこまでが業務範囲なのか?』ということが明確に分かりづらいです。
Webサイト制作には、ディレクター・デザイナー・コーダーなど様々な人が関わります。
業務範囲を言語化して明確にしておくことで、複数人が関わるプロジェクトの理解を共通化できます。
③認識のずれによるトラブルを防止
仕様書を作成しないままWebサイトを制作すると、お互いの認識のズレからトラブルになることがあります。
例えば以前の案件で問題になったのが、対応プラウザに関すること。
特に定義してなかった場合、クライアントは『全てのプラウザに対応してくれる』と認識する可能性があります。
実際そのときも特殊なプラウザに応じたコーディングが必要になり、始めに見積もっていた工数よりも大幅に時間がかかってしまう結果になりました。
このような認識のずれは、最初に文書で定義しておけば解消できたはず。
仕様書を作成することは、製作者の立場を守ることにもつながります。
仕様書を作る時のツール
仕様書を作るときのツールは、特に決まりはありません。
テキストや表、画像などが挿入できるものであれば、使いやすいもので大丈夫です。
後から追記したりすることも多いので、バージョン管理がしやすいものだとより使いやすいでしょう。
またWebサイト制作にはクライアント側・製作者側含め様々な人が関わるため、共有のしやすさも大切。
個人的にオススメなのは、Googleアカウントさえあれば共有できる『スプレッドシート』で制作することです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
Webサイト制作を進める際には必ず必要になる『仕様書』について紹介させていただきました。
作成しなくても進めていくことは可能ですが、後々のトラブルを防ぐためにもプロジェクトの初期段階でしっかり共有するようにしましょう。

テンプレートを活用すれば、作成時間もかかりません。
ぜひ参考にしてみてくださいね。