どうも!
今回は「公務員試験の面接対策【自治体研究編】」です!
公務員試験を受ける際に自治体のことをいろいろと調べると思うのですが、最初ってどうやって調べればいいのか分からなくないですか?
自治体が公開している情報を見ても意味は分かるけど、どういう情報を拾えばいいか分からないという方も多いと思います
なので、5年間公務員として行政に関わっていた経験をふまえて、自治体の特徴を掴むのにオススメな方法を紹介させていただきます!
- 自治体について調べる方法がよく分からない・・・
- いろいろ調べたものの、「自治体の特徴」について掴みきれていない
という方などの参考になれば幸いです!
ではいきます!
何を調べればよいのか?
では何を調べればいいのか?
結論からいうと「地方創世推進交付金」について調べます
この交付金がどういった事業に使われているか知ることで、自治体が抱える地域課題や効果的な解決方法を知ることができます
漢字だらけの名前で、なんだか難しそうだな・・・
これから詳しく解説していくので安心してください!
「地方創世推進交付金」とは?

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補助率は2分の1なので、1,000万円の事業であれば500万円が補助されます
これまでに
- 都道府県:100%
- 市区町村:85%以上
の自治体で活用実績のある補助金です
事業のスケールによってはかなり大きな金額の補助も見込めるため、自治体トップが目玉にしている事業も非常に多いのが特徴。
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「地方創世推進交付金」の詳細
地方創世推進交付金の詳細についてもう少し掘り下げてみたいと思います!
少しややこしいので、図で説明しますね!
図をみると分かるとおり、地方創世推進交付金は
- 先駆タイプ
- 横展開タイプ
の2つに大きく分けられます
先駆タイプの方が条件が厳しいため採択される事業数も横展開タイプに比べて少なくなりますが、その分補助金の支給期間や上限などは優遇されています
ちなみにKPIというのは「重要業績評価指標」のことで、各事業における数値目標のこと
実際にどんな事業があるの?
ここからは実際にどんな事業が採択されているのか紹介します。
『地方創世推進交付金』に採択された事業は、毎年国のHPで公開されています。
茨城県稲敷市
- 事業名:稲敷ライスミルクプロジェクト
- 交付額:3千万円
- 事業内容:統合により廃校となった小学校校舎を拠点として、市、筑波大学、新規誘致企業及び常陽銀行の四者連携により、 市の基幹的な作物であるコメから、ライスミルクを中心とした加工食品群の研究・開発、事業化を行う
- 主なKPI:ライスミルク製造加工のための法人設立・・・1法人
愛知県幸田町、豊根村
- 事業名:低温プラズマ技術新産業創生事業
- 交付額:1億円
- 事業内容:低温プラズマ技術を活用した高付加価値次世代産業による地方創生を目指すため、幸田町が名古屋大学や愛知工 科大学と連携して農水産物の成長促進等の研究開発、機器開発を行うとともに、豊根村が東海大学と連携してチョ ウザメ養殖の実証を通じた養殖技術の高度化を行う
- 主なKPI:チョウザメ養殖参画者・・・4 人
静岡県、香川県
- 事業名:「農・食・健」連携型「健康・長寿の産業化・地域ブランド化」推進事業
- 交付額:5億9,800万円
- 事業内容:穏やかな気候、質の高い農業生産、農学や食品栄養科学等の学術基盤、豊富な実証フィールドという共通性を持 つ静岡県と香川県が連携して、ICT 等を活用した安心安全、低コスト、高機能、高品質な農産物生産の技術開発、 健康・長寿に着目した高機能型食品等の科学的実証を行うとともに、健康・長寿のブランド化に向けた情報発信に よるブランドイメージの確立を目指す
- 主なKPI:研究開発件数・・・2件
どれも地域によってそれぞれ内容に特徴があるのが面白いですよね。
例えば最初の稲敷市の例では、このプロジェクトによって
- 廃校になった小学校校舎の活用方法を模索・・・食品加工施設の拠点として活用!
- 新しい企業が入ってこない・・・連携体制を構築し参入ハードルを下げる!
- 地域特産物の不足 or 米余り問題・・・新たに米を原料とした加工食品を開発する!
というような課題とそれに対する解決を図っていることが読み取れそうです
後は立てた予測を自治体の詳しいデータなどから裏付けることができれば、表面的な部分だけではない一歩踏み込んだ自治体研究ができるようになります!
調べる時は「自治体名+地方創生推進交付金」とかでヒットするはず
直接聞きに行くのもオススメです
これは少しハードルが高いのですが、もしできるのであれば自分が志望している自治体に直接聞いてみるのも良いと思います
理由は3つあります
- 地方創生推進交付金の担当課は、多くの自治体が企画課
- 交付金対象事業以外の情報も知ることができる
- 熱意をアピールできる
地方創生交付金の担当課は、多くの自治体で企画課(自治体によって名称は違う)が担っています
この企画課というのは自治体の中でもいわゆる中心的な部署で、交付金以外にも様々な重要な施策を打ち出しています
なので直接話を聞くことができれば、「地方創世推進交付金やそれ以外の重要な行政施策の情報をまとめてカバー」することができるんです!
お願いする時は電話などで
いきなりご連絡してしまい申し訳ありません。私は今度A市役所の採用試験を受ける田中といいます。
事前にA市のことを調べていた際、A市では地方創生推進交付金事業を活用して〜を行なっていることを知りました。このことについてどうしてもお聞きしたいことがあります。
業務の時間を割いてしまうことになり大変申し訳ないのですが、もしよろしければ直接お話させていただくことなどは可能でしょうか?
というようなことを話せば、おそらくどこかで時間を作ってくれるのではないかと思います
もし電話が苦手ならHPなどに載っている企画課のアドレスにメールをするのでも構わないと思います
実際に話を聞ける段取りになったら
- 地方創世推進交付金の詳細(KPIの根拠や1年ごとのスケジュール)
- 企画課が担当している他事業の詳細
- 自治体が抱える地域課題とそれに対する取り組み
などについて聞けるとかなり踏み込んだ自治体研究ができているはずです!
対応してくれた人に「なぜこの自治体を選んだんですか?」と聞いてみるのも面白いかも
まとめ
ということでまとめます!
- 自治体の特徴を掴みたいなら「地方創生推進交付金」について調べるのが効果的
- 概要を掴んでから、企画課に直接話を聞きに行くのもオススメ!
というわけで早速「 自治体名 + 地方創生推進交付金」でググってみてはいかがでしょうか?
今回もお読みいただきありがとうございました!
ではまた!