- ポートフォリオを「AWS」で作りたいけどそもそもAWSってどういうサービス?
- AWSの各用語の意味は?
この記事を読んでいる方の中には、「エンジニア転職用のポートフォリオにAWSを組み込みたい」と思っている方も多いのではないでしょうか?

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というわけで本記事では「AWSの用語」についてテキストだけではなく図解を交えて解説していきます。
この記事を読めば、テキストだけでは分かりにくかったAWSの各用語について効率よく理解することができますよ。
「AWS」とは?
AWSとは「Amazon Web Service」の略で、インターネット上でサーバーやデータベースなどを手軽に構築できるクラウドサービスです。

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しかしAWSが普及したことによって、初期投資・実機不要でITインフラの構築が可能になりました。
また使用した分だけ課金される「従量課金性」でランニングコストの削減にもつながるため、多くのWebサービス開発でAWSが採用されています。
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アベイラビリティゾーン(AZ)
アベイラビリティゾーン(AZ)
- 複数のデータセンター(AWSの実機サーバーなどが設置されている施設)から構成され、世界各地に点在
- それぞれのアベイラビリティゾーンは物理的に離れている(災害などの影響をうけても他でカバーできるようにするため)
- 後述するEC2を設置する際には、複数のアベイラビリティゾーンを選択する必要あり
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リージョン
ELB
- 世界各地にあるAWSサービス提供の拠点
- 複数のアベイラビリティゾーンから構成
「リージョン」とはAWSのサービスを提供している拠点のことで、この記事を書いている時点(2020.11)で世界24ヵ所にあります。
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VPC
ELB
- 「Virtual Private Cloud」の略
- AWS内でユーザーごとに隔離された環境を作れる
- 作成するときはIPアドレスで範囲を設定(CIDRブロック)
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サブネット
サブネット
- 仮想サーバーであるEC2(後述)などを設置するため、さらにVPC内部に作る領域
- VPCで設定したCIDRブロック内におさまるCIDRブロックを設定
- 作成するときはアベイラビリティゾーンの指定が必要
- インターネットからアクセスできる「パブリックサブネット」か、アクセス不可の「プライベートサブネット」を選べる
「サブネット」はVPCのさらに内部に作成する領域のことで、VPCで指定したCIDRブロックの範囲内であればどれだけでも作ることが可能です。

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その場合はサブネットを分けることで、ネットワークそのものを分離できます。
このようにセキュリティ性を高めたいときなども、サブネットの機能が有効です。
EC2
EC2
- 「Amazon Elastic Compute Cloud」の略
- VPC内に仮想的なサーバー(インスタンス)をワンクリックで作れる
- 数を増やしたり(スケールアウト)、高性能にしたり(スケールアップ)も可能
ルートテーブル
ルートテーブル
- サブネット内にあるインスタンスの通信ルールを定めた表のようなイメージ
- それぞれのサブネットに1つずつ設定する
- インターネットゲートウェイを指定すれば、インターネットにアクセス可能な「パブリックサブネット」となる
ゲートウェイ
「ゲートウェイ」とは異なるネットワーク同士をつなぐものです。
以下のように、それぞれの種類で特徴が大きく異なります。
インターネットゲートウェイ
インターネットゲートウェイ
- VPCをインターネット接続する
- 各VPCごとに1つだけ設置できる
NATゲートウェイ
NATゲートウェイ
- プライベートサブネット→インターネットの向きの通信のみ許可
- 稼働時間と通信量に応じて課金(通信していなくてもコストがかかる)
ゲートウェイエンドポイント
ゲートウェイエンドポイント
- S3などのVPC内部に入れられないサービスに対して設定することで、VPCからでも接続できる
Elastic IP
Elastic IP
- EC2インスタンスに対して固定的なIPアドレスを指定できる
- IPアドレスを発行した瞬間から課金対象
EC2はいつでも起動や停止ができるのですが、以下のような操作をするとIPアドレスが変わってしまいます。
IPアドレスが変わってしまうケース
- 停止中のインスタンスを再起動する
- インスタンスを終了してから新しいインスタンスを再作成する
操作する度にIPアドレスが変わってしまうと、以前はインターネットで接続できたインスタンスに接続できなくなったというようなこともありえます。
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ELB
ELB
- 「Elastic Load Balancing」の略
- アクセスを分散することでサーバーの負荷を軽くしてくれる
- 使用した時間とデータ量によって課金される
大量のユーザーが使用するWebサービスの場合、短時間にアクセスが集中したりするとサーバーに負荷がかかってトラブルになる可能性があります。
そのようなことにならないよう、サーバーへの負荷を分散させる役割を果たしているのが「ELB」です。
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「ELB」の種類
- Application Load Balancer
- Network Load Balancer
- Classic Load Balancer
Route53
ELB
- AWS上にDNSサーバーを構成
- 独自ドメインを利用できる
- 名前の由来は53番のポートを使うことから
インターネット上で相手先を確認するときは「IPアドレス」が使われます。
しかし数字が羅列しているだけのIPアドレスは人間にとって使いやすいものではありません。
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RDS
RDS
- 「Relational Database Service」の略
- SQL文で操作するリレーショナル型データベース
- Amazon Aurora や MySQL など複数のデータベースから選択できる
- 有料性で、使用したデータ量に応じて変わる「従量性」もしくは「定額制」から選択
「RDS」はAWS内で使えるリレーショナル型データベースで、基本的にはプライベートサブネットに設置されます。

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高機能な表のようなイメージで、登録ユーザーや商品リストなどの管理に適しています。
S3
S3
- 「Simple Storage Service」の略
- バックアップデータや処理前後のファイルなどを容量無制限に保存できる
- 入れたデータ量に応じて課金
- VPC内には入れられない
S3はVPC外部に設置できる収納用のスペースで、いわば「貸しトランクルーム」のようなイメージです。
保存できるものは画像やHTMLファイル、バックアップデータなど多岐にわたり、実際に使用したデータ量に応じて課金されます。
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・投稿された画像をリアルタイムでS3に保存
・サムネイル画像を生成
したりすることが可能です。
まとめ:【超初心者向け】イラストで覚えるAWS用語集
というわけで本記事では、AWSの各用語についてイラストを交えて解説してきました。
分かりにくいところや訂正するべき箇所がありましたら、コメントで教えていただければ幸いです!
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参考にした本
「Amazon Web Services 基礎からのネットワーク&サーバー構築」
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