公務員が無断欠勤するとどうなる?昇進や昇給への影響も解説

公務員が無断欠勤するとどうなる?昇進や昇給への影響も解説

 

本記事の内容

  1. 公務員が欠勤した場合の処分
  2. 無断欠勤による給与や昇進への影響は?

 

こんな疑問にお答えします。

 

[st-kaiwa-sinsai-panic]公務員の仕事が辛くて仕事に行きたくありません…

ダメだと思いつつも無断欠勤しようかどうか悩んでいます…[/st-kaiwa-sinsai-panic]

[st-kaiwa-saborin-smile]公務員が無断欠勤してしまうと懲戒処分の対象になり、退職金や再就職に影響が生じる可能性があるので絶対に止めるべきです。[/st-kaiwa-saborin-smile]

 

公務員の仕事は単純作業であまり面白いものではありません。

その上職場の人間関係もあまりうまくいっていない場合に、つい無断欠勤してしまいたくなる方も多いのではないでしょうか?

 

本記事では「公務員の欠勤」というテーマで、実際に無断欠勤が理由で処分された事例なども含めて紹介していきます。

 

では前置きはこのへんにして、早速はじめていきましょう。

 

目次

公務員が無断欠勤するとどうなる?

 

[st-kaiwa-sinsai-hatena]公務員が無断欠勤するとどうなるのでしょうか?[/st-kaiwa-sinsai-hatena]

[st-kaiwa-saborin-smile]無断欠勤した公務員は、懲戒処分の対象になります。[/st-kaiwa-saborin-smile]

 

 

懲戒処分の中では『免職』が最も重く、『戒告』が最も軽い処分となります。

 

[st-kaiwa-saborin-smile]無断欠勤した日数によって、以下のように処分が変わります。[/st-kaiwa-saborin-smile]

  • 10日以内の無断欠勤:減給 or 戒告
  • 11日〜20日以内の無断欠勤:停職 or 減給
  • 21日以上の無断欠勤:免職 or 停職

 

給与・賞与は欠勤日数に応じて減額される

 

[st-kaiwa-sinsai-hatena]欠勤してしまった場合、給料などに影響はあるのでしょうか?[/st-kaiwa-sinsai-hatena]

[st-kaiwa-saborin-smile]毎月の給与から欠勤日数分に応じて減額されるんですよ。[/st-kaiwa-saborin-smile]

 

仕事を欠勤したということは『定められた時間分の労働をしていない』ということなので、当然その分の給料は差し引かれてしまいます。

また賞与(ボーナス)についても給与と同じく出勤日数に応じて計算されるため、欠勤日数が多ければ多いほど減額されていきます。

 

一番軽い『戒告』でも昇進・昇給に影響あり

 

懲戒処分の中で最も軽い「戒告」でも、一度受けてしまうと後々の昇進や昇給に影響します。

 

無断欠勤を繰り返してしまうと、厳しいペナルティを受ける可能性があることは理解しておきましょう。

 

公務員の欠勤が認められる「正当な理由」とは

 

先ほど紹介した、欠勤に関する国家公務員法をもう一度引用します。

 

  • 正当な理由なく10日以内の間勤務を欠いた職員は、減給又は戒告とする。
  • 正当な理由なく11日以上20日以内の間勤務を欠いた職員は、停職又は減給とする。
  • 正当な理由なく21日以上の間勤務を欠いた職員は、免職又は停職とする。

 

[st-kaiwa-sinsai-hatena]ここでいう「正当な理由」とはどういったものでしょうか?[/st-kaiwa-sinsai-hatena]

 

[st-midasibox title=”「正当な理由」として認められる可能性があるもの” fontawesome=”fa-file-text-o faa-float animated” bordercolor=”#757575″ color=”” bgcolor=”#FAFAFA” borderwidth=”” borderradius=”5″ titleweight=”bold”]

  • 災害や事故で公共交通機関が止まり、出勤が不可能
  • 交通事故に巻き込まれ意識不明になり、連絡できなかった
  • 出勤前に急に体調が悪くなり、医療機関に運ばれた

[/st-midasibox]

 

欠勤にもいろいろな理由が考えられるためケースバイケースですが、常識的に考えて欠勤せざるを得なかったかどうかが判断の基準になります。

事故などに巻き込まれて意識がない状態では当然職場へ連絡ができないため、正当な理由として認められる可能性が高いでしょう。

逆に、体調が悪くても事前連絡が可能だったのであれば、体調不良が事実であっても欠勤として処分の対象になる可能性があります。

 

実際に公務員が欠勤で処分された事例

 

実際に欠勤した公務員が処分された事例を紹介します。

 

事例①:17日の欠勤で停職1ヶ月

 

滋賀県彦根市は30日、正当な理由なく欠勤を続けたとして、都市建設部の係長級の40代男性職員を同日付で停職1カ月の懲戒処分にしたと発表した。

市によると、職員は5月14日から6月5日にかけ、発熱などの体調不良を理由に計17日欠勤したが、医師の診断書などの確認資料を提出しなかったという。

参照:京都新聞「正当な理由なく欠勤続けた40代男性職員を停職1ヶ月の処分に 滋賀・彦根市」

 

事例②:21日の欠勤で停職2ヶ月

 

度重なる欠勤で職務を怠ったとして、行田市は23日、地方公務員法に基づき、都市整備部の20代の男性主事を同日付で停職2カ月の懲戒処分にしたと発表した。

市人事課によると、男性主事は昨年8月10日~今年4月5日の間、体調不良や家庭の事情などの理由で、内規の基準を超える計21日7時間半にわたり欠勤した。

参照:埼玉新聞「体調不良、家庭の事情で基準を超える欠勤…職務を怠る 行田市、職員を停職処分に」

 

事例③:11日の欠勤で戒告

 

長泉町は30日、2020年に付与された年次有給休暇を超えて欠勤を繰り返したとして、住宅福祉部門の男性主査(47)を戒告の懲戒処分にした。

町行政課によると、男性主査は有給休暇を全て取得した後も、8~12月に計約11日欠勤した。主に体調不良を理由にしていたが、医師の診断書を提出する病気休暇の手続きがない私事欠勤が続いたため、地方公務員法の職務専念義務に抵触すると判断した。

参照:あなたの静岡新聞「年休超えて欠勤 男性職員を戒告 長泉町」

 

事例④:15日の欠勤で停職1ヶ月

 

市川市は26日、取得できる休暇日数を超えて欠勤したとして、財政部の50代男性副主幹を停職1カ月とする懲戒処分を行ったと発表した。処分は同日付。

市人事課によると、副主幹は昨年1年間で、付与された有給休暇を消化した上、体調不良を理由に18回にわたり終日欠勤や遅刻、早退を繰り返し、計15日4時間20分欠勤した。

参照:千葉日報「欠勤の職員を懲戒処分 市川市」

 

事例⑤:50日の欠勤で懲戒免職

 

千葉市は12日、50日間にわたり無断欠勤を続けたとして、建設局の副主査男性(55)を懲戒免職処分にしたと発表した。男性は現在所在不明になっており、同市は千葉西署に行方不明者届を提出した。

市コンプライアンス推進室によると、男性は1月15、16日の朝、体調不良を理由として年次有給休暇を所属課に両日ともメールで申請。心配した他の職員が同16日に自宅を訪ねたところ不在で、翌17日から連絡が取れず、3月29日まで無断欠勤を続けた。

参照:千葉日報「男性職員を懲戒処分 所在不明、千葉西署が捜索 千葉市」

 

有給休暇を使い切った公務員は欠勤扱い

 

先程もいったとおり、寝坊など突発的な理由で休んでしまった場合でも、通常は欠勤扱いにはなりません。

しかし有給休暇を使い切ってしまっていた場合は、必然的に欠勤として処理されます。

 

2012年に浦安市職員が、年休を使い切ってしまっている状態にも関わらず出勤しなかった結果、欠勤として処理され停職1ヶ月の懲戒処分を受けています。

参照URL:千葉日報「年休使い切り欠勤 副主幹を停職処分 浦安市」

 

[st-kaiwa-saborin-smile]有給休暇を使い切っている状態で病気などにかかってしまった場合は、診断書を提出して病気休暇として申請するなどして、欠勤とみなされないようにすることが大切です。[/st-kaiwa-saborin-smile]

 

無断欠勤したいくらい公務員の仕事が辛い人へ

 

[st-kaiwa-sinsai-hatena]無断欠勤したいくらい仕事に行きたくないのですが、公務員の仕事でそう思ってしまうのは甘いのでしょうか?[/st-kaiwa-sinsai-hatena]

[st-kaiwa-saborin-smile]全然そんなことはないので、安心して大丈夫ですよ。[/st-kaiwa-saborin-smile]

 

世間一般的に公務員の仕事は楽だとイメージされることが多いため、なかなか公務員の苦労は理解してもらえないですよね?

 

元公務員だから分かりますが公務員の仕事は決して楽ではないですし、特殊な業務や人間関係なので人によって合うか合わないかは間違いなくあります。

 

[st-kaiwa-saborin-smile]公務員の仕事に悩んでいるあなたは、もしかしたら「組織で働くことに向いていない」のかもしれません。[/st-kaiwa-saborin-smile]

 

実際ぼくはこのタイプでした。

仕事が辛いとかではなくて、とにかく役所という空間にいることにストレスを感じてしまうんです。

 

[st-kaiwa-sinsai-hatena]でも我慢して働かないと生きていけないですよね?[/st-kaiwa-sinsai-hatena]

 

[st-kaiwa-saborin-smile]今はスキルさえあれば、誰でも個人で稼ぐことができる時代です。[/st-kaiwa-saborin-smile]

 

特にWeb系のスキルがあれば、時間や場所の自由度が高い働き方が実現できます。

 

ぼくはプログラミングを勉強したおかげで、公務員生活から抜け出しフリーランスとして独立することができました。

今は在宅で仕事をしながら、公務員以上の収入を得ることができています。

 

これはぼくが特別だったとか全然そんなことはなく、行動さえすれば誰でも実現可能です。

 

[st-kaiwa-saborin-smile]もしプログラミングに興味があるなら、こちらの記事をご覧ください。[/st-kaiwa-saborin-smile]

 

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まとめ:公務員の無断欠勤は懲戒処分の対象になる

 

本記事の内容をまとめます。

 

本記事のまとめ

  1. 公務員が無断欠勤すると懲戒処分の対象に
  2. 欠勤は昇進・昇給に影響してしまう可能性がある

 

[st-kaiwa-sinsai-hatena]実際に無断欠勤する公務員っているんでしょうか?[/st-kaiwa-sinsai-hatena]

 

[st-kaiwa-saborin-smile]ぼくが働いていた役場にもいましたよ。[/st-kaiwa-saborin-smile]

 

なぜ無断欠勤していたのか正確な理由は知りませんが、休んだ職員の仕事は他の職員がカバーしなければなりません。

外からみていて、欠勤した職員のサポートにまわっていた職員はかなり大変そうでした。

 

[st-kaiwa-saborin-guts]無断欠勤したいと思えるくらい公務員の仕事に悩んでいるなら、現状を変えるために何か行動してみましょう。[/st-kaiwa-saborin-guts]

 

では今回もお読みいただきましてありがとうございました。

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