公務員の定年延長で退職金はどうなる?【役職定年制・給与・時短・70歳延長説など】

公務員の定年延長で退職金はどうなる?【役職定年制・給与・時短・70歳延長説など】

 

[st-kaiwa-sinsai-hatena]・公務員の定年が延長されたら、退職金はどうなってしまうのでしょうか?[/st-kaiwa-sinsai-hatena]

 

こんな疑問にお答えします。

 

この記事を読んでいる方の中には、「公務員の定年が延長されるらしいけど、退職金はどうなるの?」と気になっている方も多いのではないでしょうか?

 

ずっと働き続けるだけの人生なんて嫌ですよね。

「三度の飯より仕事が好き!」みたいな人であれば話は別ですが、公務員を目指す人にそういう価値観の人は少ないはずです。

 

[st-kaiwa-saborin-smile]そこで今回は「定年延長された公務員の退職金」というテーマで紹介していきたいと思います。[/st-kaiwa-saborin-smile]

 

では前置きはこのへんにして、早速はじめていきましょう。

 

目次

2030年には定年退職年齢が65歳に延長

デスクで手を組むサボリン

 

現在の国家公務員法では、以下のように「定年は60歳」ということが明記されています。

 

第八十一条の二 職員は、法律に別段の定めのある場合を除き、定年に達したときは、定年に達した日以後における最初の三月三十一日又は第五十五条第一項に規定する任命権者若しくは法律で別に定められた任命権者があらかじめ指定する日のいずれか早い日(以下「定年退職日」という。)に退職する。

○2 前項の定年は、年齢六十年とする。

 

しかしこの国家公務員法に対する改正案が提出され、審議が行われています。

 

改正案の主な内容

  1. 2022年度(令和4年)から、2年ごとに定年退職の年齢を1年ずつ延長
  2. 2030年度(令和12年)には、定年退職の年齢が65歳に

 

[st-kaiwa-sinsai-panic]今の公務員の大半は、65歳まで定年が延長されるんですね…[/st-kaiwa-sinsai-panic]

 

65歳への定年延長に伴う給与・待遇面の変更

グラフを指すサボリン

 

[st-kaiwa-saborin-smile]定年延長に伴い、60歳以上の公務員の給与や待遇についても見直しが行われています。[/st-kaiwa-saborin-smile]

 

役職定年制を採用

 

公務員の定年が65歳に定年延長されることに伴い、60歳以上の公務員は管理職から退くことになります。

 

組織の新陳代謝のためにも、いつまでも年配の職員が管理職の立場にいるのはあまり良いことではありません。

 

[st-kaiwa-sinsai-odoroki]とはいえ今まで課長だった人が急に自分と同じヒラ社員になるのも、それはそれで複雑ですw[/st-kaiwa-sinsai-odoroki]

 

給与は7割にカット

 

60歳以降の公務員の給与は「60歳前の7割程度」になります。

7割というのは、民間企業の水準に合わせているとのこと。

 

高齢になるにつれて生産性が下がってしまうため、給与が下がるのは仕方ありません。

 

[st-kaiwa-saborin-smile]しかし現状、公務員の労働条件が民間企業に比べてはるかに恵まれているのは事実です。[/st-kaiwa-saborin-smile]

 

たとえば民間企業の再雇用では

・手当もなし

・給与は現役の5割以下

というところが多いのにくらべて、公務員は手当も変わらず支給されますし給与カットも3割にとどまっています。

 

定年退職した公務員の多くが、役所で再雇用されて働いているのもそうした理由があるからです。

 

[st-kaiwa-saborin-nayami]公務員バッシングがなくならないのも、こうした背景に一因があるんですね…[/st-kaiwa-saborin-nayami]

 

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短時間勤務

 

60歳以上の場合、本人が希望することで短時間勤務をすることが可能です。

 

フルタイム:7時間45分/日で平日毎日

短時間勤務:週15時間半〜31時間までの範囲内

 

短時間勤務を希望すれば、たとえば4時間勤務や月・水・金曜日のみ出勤する隔日勤務が可能になります。

 

[st-kaiwa-sinsai-guts]1日出勤すれば休みがあるのは最高ですね![/st-kaiwa-sinsai-guts]

 

退職金に関する詳細は未定

 

退職金計算方法

 

公務員の退職金は上記の計算式で算出されています。

 

[st-kaiwa-sinsai-panic]60歳以降の給与は3割カットされるので、退職金の金額も大きく減額されることになってしまいます。[/st-kaiwa-sinsai-panic]

 

ただそれでは過去にあったように定年前に一斉に退職する公務員がでてくる可能性もあるため、退職手当の算出方法は「基本額は60歳時点のものを基準とする」などの特別措置がとられることが予想されます。

 

2020年に教員や警察官などの退職手当を大幅に削減する条例が改定。

年度末に退職すると約160万円も退職手当が削減されることになるため、条例が施行される2月前に退職する教師が続出して問題になりました。

 

とはいえ公務員の退職金はどんどん減少しています。

 

[st-kaiwa-saborin-nayami]今後も退職金がどんどん減らされていくのはほぼ間違いありません。[/st-kaiwa-saborin-nayami]

 

今後は定年が70歳まで延長されていく可能性も

冷や汗をかくサボリン

 

[st-kaiwa-sinsai-panic]65歳まで働ける気がしません・・・[/st-kaiwa-sinsai-panic]

 

[st-kaiwa-saborin-nayami r]実は今の若手公務員の定年は、最大70歳まで延長される可能性があります。[/st-kaiwa-saborin-nayami]

 

2020年2月4日、政府は高年齢者雇用安定法などの改正案を提出しました。

この改正法案では、「70歳までの定年延長」「定年廃止」「70歳までの継続雇用を企業の選択肢とする」などの内容が盛り込まれました。

国会で成立すれば、2021年4月から施行が開始されます。

 

この改正案については努力義務とされているため現段階では強制力はありませんが、新しい制度を義務化するために最初は努力義務として浸透させていくのはよくあることです。

 

[st-kaiwa-saborin-nayami]今後公務員の定年が70歳に延長される方向で進んでいくのは、ほぼ確定的でしょう。[/st-kaiwa-saborin-nayami]

 

70歳になっても毎朝満員電車に乗って通勤したり、定年退職できても健康寿命が残り少ないのは、控えめに言っても絶望しかありません。

 

公務員に疑問があるならまずは一歩行動してみよう

パソコンを持つサボリン

 

退職金がどんどん減らされているのに加えて、定年退職年齢の引き上げ。

 

いまだに甘い蜜を吸える職業としてバッシングされることも多い公務員ですが、美味しい時代はすでに終わりつつあります。

すでに定年を迎えた逃げ切り世代は別として、特に若手公務員をとりまく環境はますます厳しくなっていくでしょう。

 

[st-kaiwa-saborin-smile]ぼくはそんな状況に嫌気がさして、公務員を退職しました。[/st-kaiwa-saborin-smile]

 

もし今の状況に疑問を感じて状況を変化させたいのであれば、「まずは小さな一歩を踏み出す」ことをオススメします。

 

車輪と同じで動き出すときには大きなエネルギーが必要ですが、一度動き出してしまえば後は少ないエネルギーだけで動き続けることができます。

 

ぼくが公務員を退職し自由な生活を実現できたのは、「プログラミングを勉強しよう」と思ったことがきっかけでした。

興味がある方はこちらの記事をご覧ください。

 

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まとめ:公務員の定年延長と退職金

タイピングするサボリン

 

本記事の内容をまとめます。

 

本記事のまとめ

  1. 2030年には定年退職年齢が65歳に延長
  2. 定年延長に伴い、役職定年制や短時間勤務制度を導入
  3. 将来的には定年が70歳まで延長される見込み

 

もし70歳まで定年が延長された場合のことを考えると、やはり公務員を退職してスキルを身につけるために動いたのは正解だったと思っています。

 

[st-kaiwa-saborin-smile]確かに安定はなくなりましたが、これから先必要なのは「個人で稼げる力」です。[/st-kaiwa-saborin-smile]

 

今後も公務員から自由になるための方法について発信していくので、興味がある方は他の記事もご覧ください。

 

では今回もお読みいただきありがとうございました。

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