- 町役場で激務の部署ってどこ?
- 実際どれくらい残業しているの?
この記事を書いているぼくは、実際に地方の町役場で5年間働いていた元地方公務員です。
公務員時代は4つの部署を経験し、その中にはいわゆる激務部署もあれば毎日定時帰りできるような楽な部署もありました。
本記事では『町役場の激務部署』というテーマで、公務員時代の経験もふまえながら紹介していきたいと思います。
この記事を読めば、町役場に関する激務部署のリアルを知ることができますよ。
ではさっそくはじめていきましょう。
町役場の激務部署ランキング
独断と偏見で町役場の部署を激務順にランキングしたのが上の表です。
なお分かりやすいように、実際に働いていた町役場の部署よりも細分化してあります。
とにかく忙しい【企画課、観光課、子ども課、教育課】
残業で21時以降まで残ることが多く、土日出勤も多い部署を選びました。
『企画課』はいわゆる役場の中でも出世コースで優秀な人が集まる部署ですが、抱えている事業が重要な案件ばかり。
前例がない事業も多く0から考えて進めていかなければならないことも多いため、庁内屈指の激務部署です。
『観光課』は担当するイベントが土日に開催されることが多いため、とにかく土日出勤が多い印象。
かといって代休が平日にとれるかというとそんな余裕もないため、「公務員=土日休み」のイメージとはかけ離れた生活になりがちです。
『子ども課』は保育・幼稚園関係の事務を担当している部署で、かなり業務量が多いです。
AI導入がかなり話題になった部署でもあり、今後はいちはやく業務効率化が進んでいく可能性の高い部署でもあります。
『教育課』は学校関係の事務を担当している部署です。
業務量も多く残業が多くなりがちですが、来客は他課と比べると身分の高い人が多く、理不尽なクレームに悩まされる機会は少ないです。
割と忙しい【総務課、産業課、保険年金課、広報課】
残業はあるが19時〜20時ごろには帰れて、土日出勤もあまりない部署を選びました。
『総務課』は人事や庁舎管理などを行っている部署で業務量も多いです。
とはいえ激務というほど業務が集中することもなくまた職員に優秀な人が多いため、極端に残業が多いわけではない印象です。
『産業課』は企業誘致などを行うところで、扱う金額や専門性の高さから業務量が多くなります。
『保険年金課』は 窓口対応に時間をとられることがあり、そのせいで日中の業務を残業で消化することが多々あります。
覚えなければいけない制度も多く、異動して配属されたばかりのころは苦労するはずです。
『広報課』は月1〜2回で発行する広報紙などを作成している部署です。
締め切り前の追い込みはどうしても残業が多くなるうえ、イベント取材などは土日に集中するため土日出勤も多め。
ただデータ入稿後は比較的ゆったりできますし、1人担当だと休みもとりやすいというメリットがあります。
普通【福祉課、水道課、建設課、住民課、システム課、保健センター】
残業はたまにある程度で、基本的には定時帰りが可能な部署を選びました。
『福祉課』は高齢者の補助金や介護認定などに関する事務を担当している部署です。
激務といわれる生活保護対応の係もあるのですが、ぼくがいた地域は生活保護の受給率が低いこともあり事務負担は少なかったです。
ただ受給率の高い地域ではかなり大変だそうで、かなり地域によって差が出る部署といえます。
『水道課』は町の上水道や下水道を管理している部署です。
外で作業することも多く、何かトラブルがあったときには休日・深夜問わず対応しなければいけません。
『建設課』も水道課同様に何かトラブルがあったときには休日・深夜問わず対応する必要があります。
またぼくの住んでいる地域は雪がふる地域だったこともあり、除雪対応の担当は建設課でした。
『住民課』は住民票や婚姻届などの手続きを担当している部署です。
最も窓口対応が多い部署ですが基本的にはルーティンどおりの業務をこなせばよく新しい業務がふってわくこともないので、比較的楽な部署といえます。
『システム課』は庁舎のパソコンやネット関係などの業務を担当する部署で、電子機器がトラブったときには必ず呼ばれます。
あまり突発的な仕事などはありませんが、最近はマイナンバーの関係で業務量が増えている傾向にあります。
『保健センター』は母子保健に関する事務を担当しており、保健師を中心に構成されています。
残業が多い印象はありませんが、女性中心の職場ということで内部の人間関係が大変そうでした。
楽【会計課、議会事務局】
残業がほとんどない楽な部署で、ここに配属されれば規則的な生活を送ることができるという部署を選びました。
『会計課』は役場の支出入を管理している部署です。
基本的には1ヶ月単位のルーティン業務で業務量も決して多くないため、めったに残業はありません。
外部の来客もほとんどなく職員同士の対応で完結するので、コミュニケーションコストも少なめです。
『議会事務局』は役場と議員の窓口的な部署です。
議会開催時は割と忙しいですがそれ以外の時期はいつ行ってもヒマそうで、激務部署にいたときはひたすらうらやましかったです。
その他(忙しい時期がある)【財政課、税務課、防災課、選挙管理事務局】
『財政課』は、新年度予算策定の時期にかなり忙しくなります。
町長や副町長と直接打ち合わせする機会も多くプレッシャーも大きいですが、繁忙期以外は規則的に帰れていました。
『税務課』は、特に確定申告の時期が繁忙期です。
その時期は職員の残業代が基本給を上回るのが有名でした。
『防災課』は、災害発生時には深夜・休日問わず対応しなければなりません。
災害が多い地域の防災課はかなり忙しいです。
『選挙管理事務局』は、当然ですが選挙開催時に繁忙期を迎えます。
選挙前から連日にわたり残業が続き、選挙当日は深夜まで作業するハードな時期が続きますが、終わってしまえば定時で帰れる生活に戻れます。
まとめ:町役場の激務部署ランキングを紹介!
本記事では『町役場の激務部署』というテーマで紹介してきました。
完全にぼくの公務員時代をベースに独断と偏見で選んだので、町役場によって傾向は違うはず。あくまで参考としてご覧ください。
では今回もお読みいただきまして、ありがとうございました。