- 町役場を目指そうと思っているけどブラックだったらどうしよう…
- 公務員はいいと聞くけど、実際に公務員として働いた人は公務員をオススメする?
- ブラックな町役場を事前に見極める方法ってある?
こんな疑問にお答えします。
安定というイメージが根強く失敗しない職業選択のイメージも強い公務員ですが、掲示板サイトなどでは『町役場はブラック!』という書き込みもあります。
公務員試験を突破してやっと町役場に入れたのに、職場がかなりブラックだったら最悪ですよね…
この記事を書いているぼくは、実際に新卒から5年間にわたって地方の町役場で働いていました。
現在は公務員を退職し、フリーランスとして活動しています。
この記事を書いているぼくは、実際に新卒から5年間にわたって地方の町役場で働いていました。
現在は公務員を退職し、フリーランスとして活動しています。
この記事では、『町役場はブラックなのか?』というテーマで紹介していきたいと思います。
この記事を読めば、『思っていたイメージと違う…』というようなミスマッチを防ぐことができますよ。
では前置きはこのへんにして早速はじめていきましょう!
町役場で働いていたときの業務量と残業時間
実際、町役場職員ってどれくらい働いてるの?
と気になりますよね?
ぼくは5年弱の公務員生活の中で4つの部署を経験しました。
これはかなり多い方で、普通は5年で2部署経験するくらいのペース感です。
ここからは配属されたそれぞれの部署の業務時間や残業事情を紹介していきます。
福祉課時代(1年半)
- 月の残業時間:ほぼ残業ナシ
- 土日出勤:ナシ
最初に配属されたのは福祉課でしたが、この頃はほぼ定時帰りできていました。
採用1年目ということで、比較的楽なポジションに配属されたことが大きかったですね。
土日出勤もなく、いわゆる「ザ・公務員」的な生活。
ただ仕事がなく時間の潰し方に迷うような日もあり、逆に疲れることがありました…
広報課時代(1年半)
- 月の残業時間:30〜130時間
- 土日出勤:かなり多い
『広報課』は公務員としてのキャリアの中で、一番業務量が多かったポジションです。
理由はシンプルに一人担当制+土日取材が多いから。
市役所だと分業されていることが多いですが、職員数の少ない町役場は取材から記事作成まで全て担当が行うことが多いです。
仕事に慣れていない異動1〜2ヶ月目が特に忙しくて、連続で100時間以上の残業をしていました。
当時のリアルな状況を知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
>>【実体験】2ヶ月連続で残業100時間超え?公務員の闇を感じた話
企画課時代(1年)
- 月の残業時間:20〜50時間
- 土日出勤:たまに有り
企画課は残業時間だけでいうと2番目に多い部署でしたが、広報時代を経験していたので辛くはなかったです。
ただ企画課は、担当業務が新規事業ばかりという特殊な課です。
前例がないため、自分の頭でいろいろ考えて決めていくのが難しかったです。
住民課時代(2ヶ月)
- 月の残業時間:〜30時間
- 土日出勤:ほぼナシ
窓口が多い住民課は、日常的な残業はほぼありませんでした。
月末に月次処理という作業があり、その時期だけ集中して忙しくなる感じです。
土日出勤はほぼありませんが、児童扶養手当などの申請時期のみ休日窓口を設けることがあり出勤していました。
町役場全体の業務量と残業時間
町役場の忙しさは、部署によって全く違います。
ぼくの公務員時代の経験と独断をあわせて分類したのが、上記の表です。
なぜ忙しい課と忙しくない課があるのでしょうか?
部署の激務度に差があるのは、以下の理由が大きいです。
- 職員数が少ないため、ひとつの業務を一人で担当することが多い
- 完全な縦割り社会で、仕事を平均化する概念がない
部署毎の業務内容や激務度について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
>> 【元町役場職員が厳選】町役場の激務部署ランキングを紹介!
ブラックな町役場に関連する口コミ
一人の意見で判断すると偏ってしまうので、Twitterから関連する口コミを集めてみました。
町役場職員は激務
俺は自分の親類筋や仕事関係で様々なポジションの公務員の仕事ぶりを直接知っているけど、基本的に公務員を減らせ・公務員の給料を下げろという論調には反対なんだよね。本当に激務の人は気の毒になるくらい激務。田舎の町役場の一部には本当にロクでもない無能なのもいるけどさ。多くは激務すぎ。
— 春眠 (`・ω・) (@tskjkei) November 13, 2020
今の公務員は決して楽な仕事ではありません。
以前に比べて公務員の職場環境は、確実に悪化しています。
- 公務員の人数が削減されている
- 仕事が以前よりも増えている
- 個人情報保護のため新たな業務が増えている
『お役所仕事』と揶揄されてバッシングされることも多々ありますが、それは単純に一人の業務量が増えすぎて追いつかなくなっているからでもあります。
年功序列の弊害
(働かない議員みたいなのがいるから裁量制が出てきた件)
裁量制は公務員に限定した方が良いと思う。
民間ブラック顔負けレベルで働いて手取り14万円の町役場の役人さんがいる一方、同じ町役場に朝からソシャゲのクエスト周回やってるような手取り30万以上の公務員が近くにいる。
差があり過ぎる。— タケコ (@narukawa_konatu) March 1, 2018
公務員の世界は完全な年功序列なので、どれだけハードに働いても給料には反映されません。
逆に働かなくても出勤しているだけで、一定の給料はもらえます。
サボっているのに給料がもらえるなんて、真面目に働いている人からみたらイラッときますよね…
実際下ツイートのように、こうした不条理がストレスになって心を病んでしまう職員もいます。
地方公務員(町役場)ですが、一生懸命頑張っている職員が忙しい大変な部署へ配置され、やる気のない職員がダラダラ仕事している感じです。
それが、余計にストレスになり、精神疾患で休職の職員も増えてます。
年々業務が増えてますし、公務員は大変ですよね。— ノリ☀️地方公務員・太陽光投資&メンテ&田舎の農地再生 (@investmentNori) September 13, 2020
離職率が高い
町役場や村役場は、首都圏でも離職率が高いです。
町役場や村役場から市役所に転職する者も多いです。町役場と村役場の話を聞いていると超絶ブラックなこと、この上ないです。
同級生など10人以上のソースがいますが、全員超絶ブラックでした。
私も過去ツイで役場に就職しないよう注意喚起してますw— くまちゃん (@__kuma_chan) February 8, 2020
飲み会で非公務員の友達などに職場の話をすると驚かれることがありました。
世間が抱く公務員のイメージと実際の現場には、大きなギャップがあります(悪い意味で)。
ブラックな町役場を見分ける3つの方法
ブラックな町役場を事前に見極める方法はないのでしょうか?
と気になっている方もいるのではないでしょうか?
ここからは、ブラックな町役場を見極める3つの方法を紹介します。
これから町役場を目指そうと思っている方はぜひ参考にしてみてください。
①業務時間外に明かりがついているか確認
町役場の残業が多いか調べる一番シンプルな方法は、業務時間外にどれだけ庁舎の明かりが付いているか確認することです。
ポイントは1回確認したら終わりではなく、時期を分けて複数回確認すること。
そうすることで残業が日常的なものなのかそうでないかを区別することができます。
いつ見ても遅くまで明かりが灯っている町役場は、慢性的な人手不足でブラック環境になっている可能性アリです。
②人口の増減率を調べる
人口の増減率は、町役場の職場環境に関わる可能性があります。
人口が減っているということはそれだけ税収も減少傾向にあるということなので、自治体の財力も低下しています。
必然的に人員削減せざるを得ない状況になっているでしょう。
人が減っても公務員の仕事が減ることはないので、ブラックな町役場である可能性が高くなります。
人口の増減率は町のHPや広報紙などから分かります。
③職員が使っているデスクの状態を観察
職員が使っているデスクの状態からも、町役場のブラック具合が分かることがあります。
激務部署は業務に忙殺されているので、基本的にデスクまわりが散乱します。
デスクが汚い職員が多い町役場は、業務量が多いブラック役場の可能性が高いでしょう。
【結論】公務員になるのはオススメなのか?
公務員はオススメな職業なのでしょうか?
当然ですが、公務員になる明確な理由がある人はオススメします。
『自分は地図にのるような公共施設を作りたい!』と話す友達がいましたが、とてもやりがいを持ってイキイキと働いていました。
ただ『やりたいことがないからとりあえず公務員』という選択はオススメしません。
ぼくも実際このタイプでしたが、結局耐えきれず退職してしまいました。
確かに公務員は安定しているし世間体もいいですが、逆に言えばそれだけです。
スキルも身につかないので成長も実感しにくい上に挑戦も難しい環境なので、納得できる人でなければかなりストレスがたまります。
仕事でストレスを感じる理由は、『仕事が忙しい』とか『ノルマがきつい』だけじゃないんですよね…
『やりたいことがないからとりあえず公務員を目指そう!』としている人は、こちらの記事をご覧ください。
>>【実体験】「やりたいことがないかたとりあえず公務員」はやめとけ【公務員は勝ち組?】
まとめ:町役場はブラックなの?元町役場職員が口コミやブラック町役場を見極める方法を紹介
本記事では、主に『町役場がブラックなのか?』ということについて解説してきました。
世間一般的には『町役場は仕事が楽で、給料もそれなりにもらえる美味しい仕事』というイメージがあります。
しかし実際に働いていた立場からすると、大きなギャップを感じることが多々ありました。
特に若手職員は、給料が安い割に多くの業務をこなさなければならなくなっています。
町役場で働くリアルな現状については、こちらの記事で詳しく紹介していますのでよろしければご覧ください。
>>【元町役場職員が解説】町役場の仕事はきつい?仕事がきついと感じたときの対処法も紹介
では今回もお読みいただきましてありがとうございました。