- 公務員の一般的な異動のスパンは?
- 1年で異動する公務員の特徴は?
こんな疑問にお答えします。
この記事を読んでいる方の中には、「1年目で異動する公務員なんているのだろうか?」と疑問を持っている方も多いのではないでしょうか?
ぼくが公務員として働いていたときも、1年目にも関わらず異動の対象になる人は少なからずいました。
実際ぼくも1年ではないですが、1年半という短い期間で異動した経験があります。
そこで今回は実際の経験もふまえながら、「1年目で異動する公務員」というテーマで紹介していきます。
通常の異動のスパンは3〜5年
そもそも公務員の通常の異動のスパンとは、どれくらいなのでしょうか?
これは各地方公共団体によってだいぶ違いがありますが、ぼくがいた町役場や市役所では、3年〜5年が異動の目安でした。
ただ長い人の中には、10年近く同じ部署で働いているという人も。
異動は年2回の『10月異動』と『3月異動』のほか、休職者や業務増加に伴う臨時的な異動がありました。
大きく人が動くのは3月異動で、10月異動は比較的小規模な異動でした。
公務員が1年目で異動する理由
公務員の一般的な異動のスパンは3〜5年目が目安ですが、中には1年目で異動する公務員もいます。
「公務員が1年目で異動する理由」は以下のとおり。
- 仕事ができない
- 勤務態度が悪い
- 休職から復帰
- 玉突き異動
詳しく紹介していきます。
①仕事ができない公務員
仕事ができない職員は、異動の対象になります。
仕事ができない公務員の特徴
- ミスが多い
- 仕事が遅い
- 報・連・相をしない
こういう特徴のある人はどこの部署にいてもトラブルを起こしやすく、いろいろな部署を1年で異動しがち。
重要な仕事を任せることもできないので、基本的には仕事の負担が少ない楽な部署に配属されます。
ぼくが新卒で公務員になったときの前任者がまさにこんなタイプの人で、引き継ぎをしてもらうときにいろいろと苦労した記憶がありました…
②勤務態度が悪い公務員
勤務態度が悪い公務員も、1年で異動しやすいです。
勤務態度に問題がある人の特徴
- 業務期間中に関係ないことをしている
- 遅刻や無断欠勤が多い
- 仕事が溜まっているのに有給を使う
実際に「仕事が溜まっているのに旅行に行ってSNSを更新している人」や「日常的に無断欠勤してまわりに迷惑をかける人」がいました。
民間企業なら即解雇されるような勤務態度でも、雇用が安定している公務員はクビになりません。
結果的にいろいろな部署を1年スパンでたらい回しされていきます。
③休職から復帰した公務員
うつ病で休職した職員は、1年目でも異動になることが多いです。
公務員の大規模な異動がある4月は、補助金の実績報告やら新年度事業の手続きやらで、1年の中でも有数の繁忙期。
ただでさえ慣れてない業務に加えて、いつもの倍以上の業務量をこなさなければならないため、異動早々に病んでしまう人も多いです。
もっと業務が落ち着いた時期に異動できれば問題ないのですが、組織上の仕組みでそうなっているのでこればかりは仕方ありません。
休職から復帰した場合は再発のリスクを避けるため、人事異動の処置をとられることが普通です。
④異動の影響を玉突き的に受ける公務員
組織内で人事異動が必要になった場合、空いた穴を誰かが埋める必要があります。
そうした玉突き的な理由で、異動対象になる公務員もいます。
【体験談】1年半で他県の市役所へ異動
ぼくの体験談を紹介したいと思います。
ぼくは1年間だけ他県のある市役所に派遣されていた時期があるのですが、このときの異動がいわゆる玉突き的な人事異動でした。
ぼくの前に派遣職員の候補になっていた男性職員がいたのですが、結婚を控えており異動を断ったそうです。
基本的に公務員の人事異動は断ることはできませんが、他県への派遣など生活環境が大きく変わる場合は拒否権があります。
勤務中に人事係長から急に電話がかかってきて、別室で派遣職員について説明を受けました。
結果的にその時担当していた広報部署を1年半で異動することに。
ちなみに派遣は1年間と決まっていたので、1年半→1年とかなり短いスパンで異動を経験しました。
「このまま公務員を続けてもいいのか…」と悩んでいる方へ
公務員の異動はいってみれば『転職』です。
業務内容がガラッと変わる上に、以前いた部署の知識は使えないことがほとんど。
知識やスキルは定期的な異動の度にまた0から積み上げていかなければなりません。
ぼくも以前は町役場で勤務していましたが、5年務めた後に退職してフリーランスとして独立しました。
現在は主にサイト制作などを行うフリーランスとして活動しています。
最初は2〜5万円ほどの案件しか受注できず、簡単なコーディングにも1ヶ月ほどかかっていました。
全く生活費が足りず、キャッシュが尽きて借金をしてしまったこともありました…
しかし今では1案件でも40〜50万円ほどに単価を上げることができ、10Pくらいのコーディングなら3日ほどあればできるくらいには成長しました。
公務員のときと違うのは、経験を積めば積むほど作業が早くなり単価も上がって成長が実感できる点です。
もしぼくと同じように「何もやりたいことがない…」と悩んでいる人は、プログラミングをやってみるのはどうしょう?
向いているかどうか、面白いと思えるかどうかって結局やってみないと分かりません。
今は地方でもオンラインスクールを使えば、効率的にプログラミングを勉強することができます。
実際ぼくも働きながら、オンライン型のスクールで勉強していました。
オススメのプログラミングスクールについて詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
まとめ:1年目でも異動する公務員はいる
一般的に3年〜5年と言われている公務員の異動のスパンですが、本記事て紹介したように中には1年で異動する公務員もいます。
異動は公表されるその瞬間まで、本人であっても知ることができません。
どんなに今の担当業務に熱意を持って取り組んでいても、異動内示ひとつで別部署に行かなければいけないのは公務員の宿命ともいえます。
もちろん公務員に限ったことでは有りませんが…
では今回もお読みいただきありがとうございました。