【元町役場職員が解説】町役場の仕事はきつい?仕事がきついと感じたときの対処法も紹介

【元町役場職員が解説】町役場の仕事はきつい?仕事がきついと感じたときの対処法も紹介
  • 町役場に就職しようと思っているけど、思ったより仕事がきつかったらどうしよう…
  • 町役場の仕事がつらいと感じるのはどんなとき?

こんな悩みや疑問に答えます。

この記事を書いているぼくは、実際に町役場で約5年間働いていた元地方公務員です。

『楽な仕事』と思われがちな公務員ですが、実際に働いていると辛いことも数多くありました。

そこでこの記事では実際に町役場で5年働いていたぼくが、

  • 実際に配属された部署での業務内容
  • 町役場の仕事できついと思ったこと
  • 仕事がきついと思ったときの対処法

について紹介していきます。

この記事を読むことで、あなたが町役場で働く公務員に合っているかどうかが分かりますよ。

なお公務員を辞めた現在は、フリーランスプログラマーとして働いています。

辛い時期もありましたが、今では公務員時代より年収も上がり、スキルも比べられないくらい身につきました。

興味がある方はこちらの記事をご覧ください。

>>【実体験】フリーランスプログラマーになるための方法や仕事内容まとめ

目次

町役場職員として働いていたときの実際の業務内容

ぼくは町役場にいた5年間で、上記のような4つの部署を経験することができました。

これは一般的にみてもかなり多い方です。

まずはどのような仕事をしていたのか紹介していきますね。

福祉課

福祉課での担当業務
  • 老人会や高齢者への補助金支給
  • 県補助金の申請
  • 生保の相談対応
  • ホームレス調査

この時期は残業もほぼなく、入庁前にイメージしていた公務員らしい生活が送れていました。

広報課

広報課での担当業務
  • イベント取材
  • 広報紙のレイアウトを考える
  • 記事を作成
  • 各課に校正を依頼
  • 各区長に広報紙を配布する

業務内容をみてもわかると思いますが、広報担当は公務員の中でも特殊な仕事です。

しかもひとりで0から広報紙を作成しなければいけないので、激務で有名なポジションでした。

イベント取材で土日出勤したり締め切り間際の追い込みなどで、1番残業が多かった部署です…

企画課

別自治体の市役所に1年間派遣されることになり、そこでは企画課に配属されました。

企画課での担当業務
  • 国のモデル事業
  • シティプロモーション
  • 民間企業との協定締結に関する事務
  • 各課との打ち合わせ

企画課は役所のなかでも花形の出世コースといわれていている部署で、実際にまわりにいる人は優秀な人ばかりです。

ただ重要度の高い業務を多く担当しているため激務なことが多く、毎日終電近くまで残っている方もいました。

企業や各課と調整をはかることが多い部署なので、とにかく打ち合わせが多い部署でした。

住民課

住民課での担当業務
  • 高額医療費の還付手続き
  • 国保加入の案内など

住民課の仕事はひとつひとつは単純ですがとにかく来客が多いため、単純作業を素早くこなす処理能力が必要

ただ突発的な仕事などは少ないため、残業は他の課に比べて少なかったです。

町役場の激務部署については、下の記事でランキングにしてありますので興味がある方はご覧ください。

>>【元町役場職員が厳選】町役場の激務部署ランキングを紹介!

町役場の仕事がきつい4つの理由

ここからは実際に町役場で働いていて辛かったことを紹介していきます。

町役場できつかったこと
  • 仕事の範囲が広い
  • 休日の頻繁な動員
  • 閉鎖的な人間関係
  • 給料が安い

【町役場の仕事できついと思ったこと①】仕事の範囲が広い

町役場はとにかく職員数が少ないので、ひとりひとりの仕事の範囲が広くなりがちです。

市役所だと複数人で分業していることも町役場だと兼務なんてことはざらです。

なかには技師でもないのに施設設計の図面を書いている職員もいました。

自分の専門ではない業務も普通にしなければいけないのが町役場で働く公務員の宿命です。

今後も公務員の数はどんどん減らされていく傾向にあるため、より一人一人の仕事の範囲が広がっていくのは確実でしょう。

【町役場の仕事できついと思ったこと②】休日の頻繁な動員

公務員って基本的に土日休みだと思いませんか?

ぼくも最初はそう思っていましたが、けっこう土日出勤しなければいけないことも多かったです。

  • 地域の祭りのスタッフ
  • 住民運動会の運営
  • スポーツ大会で不足した選手のかわりに出場
  • 統計調査の調査員

特に若い世代が少ない田舎は、動員される可能性大です。

「公務員=土日休み」と思って公務員になると、イメージと現実のギャップに驚くかもしれません。

>> 公務員にも土日出勤はある?公務員でも土日出勤しなければならない7つの理由

【町役場の仕事できついと思ったこと③】閉鎖的な人間関係

公務員の職場は外部から人が入ってくることがほとんどないので、とにかく閉鎖的になりがちです。

市役所などと比べて町役場は特に職員数が少ないので、よりその傾向が顕著。

役場ってなんか気軽に入りにくい雰囲気がありませんか?

ぼくの家族もいつも役場に行くのを嫌がっていました。

その理由は役場内の独特な人間関係です。

人数が少ないのでどうしても人間関係が濃くなってしまい、その結果派閥のようなものが生まれていました。

職員同士のコミュニケーションは必要不可欠なため、嫌でもこうした人間関係には少なからず巻き込まれてしまいます。

コミュニケーションが苦手な人にとって、公務員はとても辛い環境だと思います。

【町役場の仕事できついと思ったこと④】給料が安い

町役場の給料って、悲しいくらいに低いんです…

世間が思っているほど公務員の給与はそもそも高くありませんが、町役場の給与はさらにその水準より下がります。

その理由は、「地域手当がない」から。

市役所や県庁などでは一定の地域手当が支給されるのが一般的ですが、町役場は地域手当がないことがほとんどです。

毎月の給料はもちろん年2回のボーナスにも大きく関係してくるので、年間で考えるとかなり大きな金額差になってきます。

ぼくが公務員1年目のときは、リアルに手取りが14万円とかでした。

「公務員なんだから給料いっぱいもらってるんでしょ?」と言われることもありますが、世間のイメージと現実には大きなギャップがありますよね。

町役場で働く3つのメリット

公務員の中でも町役場特有のメリットってあるんでしょうか?

ぼくは市役所での勤務経験もありますが、町役場のメリットとして感じたのは以下のようなことです。

町役場で働くメリット
  • 仕事の調整が楽
  • 市役所ほどルールに厳密でない
  • 研修に行けるチャンスが多い

詳しくは下記記事にて紹介していますので、興味がある方はご覧ください。

>>【元町役場職員が解説】町役場で働く公務員のメリット・デメリットは?

町役場を退職してフリーランスになった体験談

ぼくも以前は町役場で勤務していましたが、5年務めた後に退職してフリーランスとして独立しました。

現在は主にサイト制作などを行うフリーランスとして活動しています。

そんなぼくですが、もともとプログラミングが好きだったわけではありません

「町役場を辞めたいけど何をすればいいか分からない…」と悩んでいたときにプログラミングを知って、軽い気持ちでとりあえず始めてみたのがきっかけです。

最初は簡単なCSSでさえ分からなくて、何度も辞めようと思いました。

でも続けるうちになんとなく理解できるようになってきて、段々プログラミングが楽しくなってきたんです。

ただ稼げるのかというとそれは全く別の話…

最初は2〜5万円ほどの案件しか受注できず、簡単なコーディングにも1ヶ月ほどかかっていました。

全く生活費が足りず、キャッシュが尽きて借金をしてしまったこともありました…

しかし今では1案件でも40〜50万円ほどに単価を上げることができ、10Pくらいのコーディングなら3日ほどあればできるくらいには成長しました。

もしぼくと同じように「何もやりたいことがない…」と悩んでいる人は、プログラミングをやってみるのはどうしょう?

向いているかどうか、面白いと思えるかどうかって結局やってみないと分かりません。

今は地方でもオンラインスクールを使えば、効率的にプログラミングを勉強することができます。

実際ぼくも働きながら、オンライン型のスクールで勉強していました。

オススメのプログラミングスクールについて詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

>>オススメのオンラインプログラミングスクール10選

まとめ:町役場がきついなら退職するのもアリ

本記事では実際に町役場で働いてきた経験をふまえながら、町役場の仕事がきつい理由について解説してきました。

町役場の仕事は、専門性も必要ない上に民間企業のようにノルマや競争もないので楽な仕事と思われがちです。

しかしノルマや競争がないからといって仕事を楽と感じられるかは、人によって全く違います。

今町役場で働いていて仕事が辛いのであれば、退職するのもひとつの選択肢ですよ。

>>ぼくが町役場を辞めた3つの理由を紹介します

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